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財務体質の悪化原因と改善する方法

Financial constitution

財務体質> 「財務体質」と聞いてもピンとこない人もいるかもしれません。しかし、財務体質がよくないと、金融機関からの「資金繰り」に大きな影響が出ます。資金繰りが悪化すると、仕入れや新規事業開拓に支障が出てしまいます。

その結果、会社の基礎的な財政基盤が悪化し、新規借入などが厳しくなります。財務体質は資金繰りを左右する重要な会社のバロメータになります。

財務体質が悪化する原因

財務体質≒資金繰りとすると、それが悪化する要因はいくつかに分けられます。心当たりはありますでしょうか?ラーメン屋を例にして考えてみましょう。

売上高の減少

売上げが減れば、入ってくるお金は当然少なくなります。流動資産が減り、会社の口座の残高も減ります。自己資金比率も減るため、財務体質は悪化してしまいます。

仕入れコストの上昇

仕入れ単価が上がればそれだけ利益率も下がります。ラーメンスープの煮干しやとんこつを高価なもの、国内のブランド物に変えればそうなります。 コストを価格に転化して同じだけ売れれば別ですが、なかなかそれはできません。仕入れ原価の高騰により、【売上-仕入】の絶対値が小さくなるので、財務体質が悪くなります。

粗利益の減少

ほぼ上と同様ですが、仕入れの高騰だけではなく、光熱費や機械稼働費の上昇によっても粗利は減ります。ラーメン屋を例にすると、スープや麺の仕入原価の上昇だけ出なく、仕込み時間を増やす、スープの作成時間増加でも、光熱費がかかりラーメン1杯当たりの粗利は減ってしまいます。

売上債権の回収遅れ

ラーメン屋に売掛金はないと思いますが、一般的に売掛債権の回収が遅れたり、回収までのサイト(期間)が長かったりすると、現金が手元に入ってくるのに時間がかかるため、運転資金がショートし、財務体質が悪化してしまいます。 ラーメン屋でもカード払いやWEBマネー、〇〇PAYなどでの支払いを受け付けているお店は、現金回収までのサイトに注意しないといけません。

在庫の増加

商品として在庫を抱えるのはいいのですが、この場合は売れない不良在庫を指します。全然売れない在庫は資産価値がなく、むしろ不良債権、負債とみなされてしまうかもしれません。 金融機関から融資を受けたい場合、過剰に在庫を抱えている事業者は、売り物にならないものを資産として計上していると判断され、財務体質が悪いという評価になります。

過大な設備投資

必要ではない過剰、過大な設備投資をするのも財務体質を悪化させます。ラーメン屋でも、銅製の寸胴、高級素材のカウンター・・・それにしなければならない理由はあるのでしょうか? あるいは業務用といって高級外車を購入している自営業者もいます。それは本当に必要なのでしょうか?営業車両が必要でも軽トラではダメなんでしょうか? 過大な設備投資は、無駄遣いと判断され、必要以上に無駄金を投資しているので、財務体質は悪化してしまいます。

無計画な放漫経営

これは言うまでもないですが。放漫経営の結果、不必要な支出をして、経営改善努力を怠り、売り上げが減れば資金繰りも財務体質も悪化の一途をたどります。経営者の通知表が財務体質の現状といえるのものとなります。

財務状況の分析の仕方 参考となる指標

財務分析を行う際には、決算書、ないし確定申告書の「貸借対照表」(B/S)と「損益計算書」(P/L)を手元にご用意ください。そこに記載されている数値をもとに指標を計算し、分析していきます。

 

【重要】「自己資本」=貸借対照表の「純資産」(旧「資本」)のこと。

    「総資本」=貸借対照表の「負債」+「純資産」

 

今回は、各指標について簡単に表にまとめてみました。

なお、決算書の見方に関係して、以下の計算方法を憶えておいてください。

 

売上高(総売上)

↓-売上原価

売上総利益

↓-販管費

営業利益

↓-営業外損益

経常利益

↓-特別損益

税引前当期利益

↓-法人税、事業税などの税金

当期純利益

 

 

カテゴリ

指標名

概要

計算式

見方

収益性

総資本経常利益率

資本を有効に利用して、利益を上げているか

総資本経常利益率(%)= 経常利益÷総資本×100

数値が高いほど良い

自己資本当期利益率

自己資本に対する純利益の割合

自己資本当期純利益(%)=当期純利益÷自己資本(株主総資本)×100

数値が高いほど良い

売上高総利益率

粗利の計算。売上から原価を引いた利益率

売上総利益高(%)=売上総利益÷売上高×100

数値が高いほど良い

売上高営業利益率

総売上利益から一般経費を差し引いた残りの利益。本業で稼いだ利益の指標

売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100

数値が高いほど良い

売上高経常利益率

売上高の中での経常利益(本業と本業外で獲得した利益)の割合

売上高経常利益(%)=経常利益÷売上高×100

数値が高いほど良い

売上高販売管理費率

売上に対する一般管理費等の割合

売上高販売管理費率(%)=販売管理費÷売上高×100

数値が低いほど良い

安全性

流動比率

1年以内の短期借入を返済できるかどうかの指標

流動比率(%)= 流動資産 ÷ 流動負債 × 100

※流動資産=「現預金」「受取手形」「売掛金」「棚卸資産」

※流動負債=「買掛金」「支払手形」「短期借入金」

数値が高いほど良い

当座比率

現金に近い資産のみでの返済能力

当座比率(%)= 当座資産 ÷ 流動負債 × 100

※当座資産=「現預金」「受取手形」「売掛金」「有価証券」

数値が高いほど良い

固定比率

自己資本に対する固定資産の割合

固定比率(%)= 固定資産 ÷ 自己資本 × 100

数値が低いほど良い

自己資本比率

総資本の中での自己資本の割合

自己資本比率(%)= 自己資本 ÷ 総資本 × 100

数値が高いほど良い

活動性

総資本回転率

一定の資本で売上を向上させられるかどうか

総資本回転率(回) =売上高 ÷ 総資本(当期・前期末平均)

数値が高いほど良い

固定資産回転率

固定資産が効果的に活かされているか

固定資産回転率(回) = 売上高 ÷ 固定資産(当期・前期末平均)

数値が高いほど良い

棚卸資産回転率

棚卸資産の期末残高が相応であるか

棚卸資産回転率(回)= 売上高 ÷ 棚卸資産(当期・前期末平均)

高い=需要に対して供給が足りない(在庫が少ない)

低い=不良在庫が多い

生産性

労働生産性

社員1人当たりの売上総利益を示し

労働生産性(円)= 付加価値額 ÷ 従業員数(2期平均) × 100

数値が高いほど良い

資本生産性

資本に対する光価値の割合

資本生産性(円)= 付加価値額 ÷ 総資本 × 100

数値が高いほど良い

労働分配率

企業において生産された付加価値全体のうちの労働者に還元されているか割合

労働分配率(%)= 人件費 ÷ 付加価値額 × 100

経営者にとっては低い方がよい

労働者、従業員にとっては高い方がよい

バランスが大切

このように、貸借対照表、損益計算書の数字から様々な財務指標を計算することができます。ぜひご自身の会社の指標を算出してみてください。複数年比較すると財務体質が改善しているのか、悪化しているのかわかるでしょう。

 

財務体質を改善する方法 

財務分析をしていただき、数年の経過を見て、指標が悪化している場合、財務体質の改善が急務になります。財務体質の改善方法としては以下の取り組みが挙げられます。 大きく「戦略」→「戦術」→「作戦」の順に考えていきます。

今後の経営方針の明確化

財務体質が悪化しているのは、自社の経営方針が定まらず、明後日の方向に投資したり営業したりしているからなのかもしれません。 経営の「戦略」を最初に明確にします。自社の経営はそのままでよいのか、変革が必要なのか社長さんの判断が重要になります。

今後の財務方針の明確化

続いて、財務分野での戦略を定めます。資金を潤沢に供給し攻勢をかけるのか、支出を減らしながら当座を耐えるのか、財務状態を改善するために、売上を伸ばす、支出を減らす、資金を借りる、株式を発行する、様々な方法があるはずです。

販売先・仕入先・取引条件の見直し

仕入先を変えれば、仕入れコストが減り財務体質が改善するかもしれません。あるいは販売先を変えた方が売上は伸びるかもしれません。 例えば、お弁当屋であれば、店頭販売メインなのか、仕出しメインなのか、出張現場販売メインなのかで売上や販管費が大きく変わります。 戦略の明確化を受けてここでは「戦術」を見直していきます。

経費支出項目の洗い出し・見直し

各勘定科目を見直し、財務体質を改善できるものがないか考えます。棚卸資産が多すぎるのであれば、どこかで売却、処分した方が財務体質は改善されるかもしれません。有価証券で不要なものはないか、不良債権化した売掛金はないかなど細かくチェックします。 ひょっとすると最近話題の「ファクタリング」などを使って債権を現金化した方がいいケースもあるかもしれません。ここは戦術を受けての具体的な「作戦」となります。

まとめ 企業再生のご相談は「企業パートナー110番」へ

以上、財務体質の改善について解説しました。財務体質の改善は資金繰りに直結します。金融機関からの評価は財務体質によって左右され、財務体質が悪いと融資を受けられなくなる可能性があります。 融資を受けられないと運転資金や設備資金を調達できず、今後の経営に大きな影響を受けてしまうおそれがあります。財務体質の各指標(財務状況)は自分で計算できますが、それをどう改善すべきなのか経営者だけで考えても難しいかもしれません。 ここは専門家の力を借りて、戦略、戦術を考えてもいいでしょう。「企業パートナー110番」は財務体質改善のプロフェッショナルが揃っています。ぜひ一度相談して、自社の財務体質の現状把握から始めてみてください。

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