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気をつけて、Twitterで資金調達!

資金調達をおこなう場合には銀行などの金融機関や市区町村などの公的機関からの補助金を活用することができますが、現在はインターネット等を利用して資金を調達する「クラウドファンディング」と呼ばれる手法が多く普及しています。
しかし、支援を必要としている人が必ずしも信頼できる人であるとは限らないため時には詐欺被害に遭うこともあるので注意が必要です。

Twitterでできる!?資金調達とは?

クラウドファンディングで資金支援を呼びかける場合にはTwitterやFacebookなどのSNSを活用する場合がほとんどですが多くの場合Twitterで呼びかけることが多いようです。
Twitterでおこなおうとしている事業の内容や魅力などを発信し事業に賛同してくれる人から資金を調達するというのが本来のクラウドファンディングなのですが、中にはこの支援者からの善意や好奇心などをうまく利用し資金提供をさせておいて支援者へのリターンを全くおこなわないということが多発しているようです。

クラウドファンディングには様々な種類があり「寄付型クラウドファンディング」や「購入型クラウドファンディング」「金融型クラウドファンディング」など様々ですが、寄付型クラウドファンディングの場合は名前にもあるようにいわゆる寄付となるため支援者にリターンはありませんが、その他のクラウドファンディングについては金銭やサービス、金融商品など様々なリターンが支援者にはあります。
支援者としてもリターンがある方が資金提供をおこないやすいため購入型や金融型のクラウドファンディングに手を出しがちですが必ずしもリターンがあるとは保証ができないのが現実なのです。

詐欺が多いので注意が必要

寄付型クラウドファンディング以外のクラウドファンディングになると支援者に何かしらのリターンがありますがその分詐欺被害にあいやすいということを頭の片隅に置いておかなければなりません。
もちろん寄付型クラウドファンディングの場合でも詐欺被害にあうこともあります。
寄付型クラウドファンディングをおこなう場合における事業内容は社会貢献や貧困が進む地域へ救済のための事業である場合が非常に多く、そのため善意を持った支援者からの資金提供を期待できます。
支援を受けた側もインターネット等を通してクラウドファンディングで集められた資金がどのように使用されているか報告することが必要になります。
この報告を見ることで支援者は自分たちがおこなった資金提供が社会貢献につながっていると実感できるのです。
この支援者からの善意の資金を自分たちの懐に入れ社会貢献どころか更なる詐欺行為のための資金になることもあるのです。そのため支援を必要としている人が本当に信頼できるのかを見極める必要があります。

「#融資詐欺」で詐欺に注意

現在多く発生している詐欺被害の中に「融資詐欺」と呼ばれるものがあります。
これは事業不振に陥っている事業者や資金をすぐに調達しなければならない事情がある事業者などを主な対象にしておこなわれ、保証金や手数料などの名目のお金を支払わせその後音信普通になるといった詐欺である。

資金繰りなどが著しく悪化し切羽詰まった状況に陥ってしまうと是が非でも資金を調達しなければならないという思いが強くなってしまいます。
金融機関などがそのような状態に陥った事業者に対しすんなり融資を行ってくれるわけもなく、それなりの審査を有します。そうなってしまうとどうしても融資を受けるまでに時間がかかってしまい事業者としては非常に心理的に追い込まれてしまいます。

そこで詐欺グループはTwitterなどに「審査不要で即時融資可能」や「保証金を支払えば融資可能」など都合の良い口車で事業者を誘惑し、いざ保証金などが振り込まれると音信不通になってしまうというような流れになります。これがいわゆる資金調達における融資詐欺と呼ばれる手法です。

追い込まれた状況になってしまうと誰しも判断力が鈍り冷静な判断ができなくなってしまうものです。都合の良いことばかり書いてある場合には十分注意が必要です。

詐欺の被害に遇わないようにするにはいくつかのポイントがあります。
精神的に余裕が無いときこそ一度立ち止まり以下のポイントを確認して本当に信頼できる相手なのかを確認することが大事なことになります。

・素性がわからない相手の場合は常に疑いの目をもつ
融資をしてくれる人が信用できるかどうかというのはすぐに調べることは非常に難しいものです。
そのためまずは疑いの目をもって相手とやりとりすることで少しでも怪しいことなどがあった場合に目にとまりやすくなります。

・都合の良いことばかり書いてある場合は要注意
融資をおこなう側からしても融資した資金が回収できなくなるというリスクがあるのは当然のことです。
そのリスクを承知の上で融資をおこなうというのであれば多少は悪い条件というのがあるのが普通であるということを忘れないようにしましょう。

・相手が個人ではなく法人の場合でもインターネット等を利用し調べておく
融資を行う相手が法人である場合にも架空の法人である場合は無関係な実在する法人の名前を借りて身元を提示している場合もあるのでしっかりと調べることが大事になります。

・融資を行える事業者なのか確認する(貸金業登録の確認など)
融資などは貸金業となるためそれには貸金業登録というものが必要になります。
これは各都道府県に申請し登録するものですので正規の貸金業者であれば登録番号やホームページに記載があるはずです。

・必ず契約書を締結する(契約内容も必ず確認する)
金銭に関することになりますので必ず契約書は作成してもらいましょう。
もし作成を拒まれる場合は詐欺業者の可能性もあるので注意しましょう。

・融資が行われる前に保証金などの金銭を請求された場合は注意する
実際に融資を受けていないにもかかわらず保証金や手数料といった名目のお金を請求される場合は詐欺の可能性が非常に高くなります。

もしも被害に合ってしまったら。

上記のポイントを十分注意していたとしても詐欺被害に遭ってしまうことはあります。
実際に被害に遭った場合にはすぐに下記に連絡をとり相談するようにしましょう。

・警察
既に詐欺の被害に遭ったということが確実であれば警察に被害届を提出します。警察に被害届を提出したからといって既に支払ったお金を取り戻すことは非常に難しいということは頭に入れておきましょう。

・総合相談センター(#9110)
もしかしてこれは詐欺?というような詐欺被害が確実ではない状態には総合相談センターに連絡しましょう。専門の相談員などが状況に応じて適切な行動を教えてくれます。

・消費者ホットライン(#188)
消費者ホットラインも総合相談センターと似たようなかたちとなりますが、初期段階の相談などがある場合などに活用することで詐欺被害を未然に防ぐことができます。
第三者の意見を聞くということは非常に大事なポイントとなるので少しでも不安に思うことがあるのであれば迷わず消費者ホットラインに相談しましょう。

まとめ

クラウドファンディングは誰でも資金提供を呼び掛けることもできますし、逆に資金提供をおこなうことができる非常に便利なツールです。

しかし便利がゆえにそれを逆手にとって詐欺などの悪事に利用する人や組織がいるのも現実です。
このような詐欺被害に遭わないためにも当事者である自分だけでなく、知り合いや総合相談センターや消費者ホットラインなどの機関に相談することで詐欺被害は必ず防ぐことができます。
それでもすでに被害に遭ってしまった場合でもなるべく早めに相談をおこない詐欺被害を最小限に抑えましょう。

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